しばしばお問い合わせをいただく質問をまとめました。

Q.
新型コロナ感染症に対する取り組みはどうなっていますか? (2023/05/08)
A.
新型コロナウイルス感染症は2類から5類へ変わりましたが、新型コロナ自体が根絶されたわけではありません。
当院での取り組みは以下の通りです。

●発熱・のど痛・鼻水・咳・下痢などの風邪症状のある方●
『まずはお電話下さい(℡0587-92-3320)。』 看護師が医師と相談し適切に対処方法をご案内します。

●風邪以外の症状で久しぶりに受診、または初めて受診される方●
『まずはお電話下さい(℡0587-92-3320)。』 直接当院にお越しいただいても院内には入れません。

●毎月定期的に予約で受診している方で、かぜ症状のある方●
来院前にお電話下さい(℡0587-92-3320)。適切な受診方法について説明します。

●毎月定期的に予約で受診している方で、特段の症状変化のない方●
必ず『マスク着用』でお越し下さい。玄関で手指の『アルコール消毒』をし、来院時に『体温測定』を行います。
付添いの方の『体温測定』も行います、最低限の人数でお越し下さい。
                   .................
定期通院の方も体調に変化のある方は『必ず事前に受付に電話を入れて下さい。(℡0587-92-3320)』


クリニック内には発熱・風邪症状等感染症疑いの方はおりません。除菌・換気には十分気を付けています。
その他心配な事がありましたら必ず『直接来院せずまずはお電話下さい。(℡0587-92-3320)』
Q.
個人情報保護方針および個人情報の利用目的はどうなっていますか? (2022/04/05)
A.
【個人情報保護方針および個人情報の利用目的】 (2021/04/01改定)
当院は信頼の医療に向けて、患者さんに良い医療を受けていただけるよう日々努力を重ねております。
「患者さんの個人情報」につきましても適切に保護し管理することが非常に重要であると考えております。
そのために当院では、以下の個人情報保護方針を定め確実な履行に努めます。

1.個人情報の収集について
当院が患者さんの個人情報を収集する場合、診療・看護および患者さんの医療にかかわる範囲で行います。
その他の目的に個人情報を利用する場合は利用目的を、あらかじめお知らせし、ご了解を得た上で実施いたします。ウエブサイトで個人情報を必要とする場合も同様にいたします。

2.個人情報の利用および提供について
当院は、患者さんの個人情報の利用につきましては以下の場合を除き、本来の利用目的の範囲を超えて使用いたしません。
     ◎ 患者さんの了解を得た場合
     ◎ 個人を識別あるいは特定できない状態に加工※1して利用する場合
     ◎ 法令等により提供を要求された場合
当院は、法令の定める場合等を除き、患者さんの許可なく、その情報を第3者※2に提供いたしません。

3.個人情報の適正管理について
当院は、患者さんの個人情報について、正確かつ最新の状態に保ち、患者さんの個人情報の漏えい、紛失、破壊、改ざん又は患者さんの個人情報への不正なアクセスを防止することに努めます。

4.個人情報の確認・修正等について
当院は、患者さんの個人情報について患者さんが開示を求められた場合には、遅滞なく内容を確認し、当院の「患者情報の提供等に関する指針」に従って対応いたします。また、内容が事実でない等の理由で訂正を求められた場合も、調査し適切に対応いたします。

5.問い合わせの窓口
当院の個人情報保護方針に関してのご質問や患者さんの個人情報のお問い合わせは下記の方法でお受けいたします。
 「個人情報保護相談窓口」  または 「意見箱への投函」

6.法令の遵守と個人情報保護の仕組みの改善
当院は、個人情報の保護に関する日本の法令、その他の規範を遵守するとともに、上記の各項目の見直しを適宜行い、個人情報保護の仕組みの継続的な改善を図ります。

平成 28年 6月 1日
かつし家庭医療医院 院長 渡辺勝志

*1 . 単に個人の名前などの情報のみを消し去ることで匿名化するのではなく、あらゆる方法をもってしても情報主体を特定できない状態にされていること。
*2 . 第3者とは、情報主体および受領者(事業者)以外をいい、本来の利用目的に該当しない、または情報主体によりその個人情報の利用の同意を得られていない団体または個人をさす。
※ この方針は、患者さんのみならず、当院の職員および当院と関係のあるすべての個人情報についても上記と同様に取扱います。
当院では患者さんの個人情報の保護に万全の体制を採っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

個人情報の利用目的
<1.院内での利用>
1.患者さんに提供する医療サービス
2.医療保険事務
3.会計・経理
4.医療事故等の報告
5.当該患者さんへの医療サービスの向上
6.院内医療実習への協力
7.医療の質の向上を目的とした院内症例研究
8.その他、患者さんに係る管理運営業務

<2.院外への情報提供としての利用>
1.他の病院・診療所、助産院、薬局、訪問看護ステーション、介護サービス事業者等との連携
2.他の医療機関等からの照会への回答
3.患者さんの診療等のため、外部の医師等の意見・助言を求める場合
4.検体検査業務等の業務委託
5.ご家族等への病状説明
6.保険事務の委託
7.審査支払機関へのレセプトの提供
8.審査支払機関または保険者への照会
9.審査支払機関または保険者からの照会への回答
10. 事業者等から委託を受けた健康診断に係る、事業者等へのその結果通知
11.医師賠償責任保険等に係る、医療に関する専門の団体や保険会社等への相談または届出等
12.その他、患者さんへの医療保険事務に関する利用

<3.その他の利用>
1.医療・介護サービスや業務の維持・改善のための基礎資料
2.外部監査機関への情報提供

*1. 上記のうち、他の医療機関等への情報提供について同意しがたい事項がある場合には、その旨を担当窓口までお申し出ください。
*2. お申し出がないものについては、同意していただけたものとして取り扱わせていただきます。
*3. これらのお申し出は、後からいつでも撤回、変更等をすることができます。
*4.オンライン資格確認導入に当たり<2.>8.を追加しました。(2021/04/01)
Q.
正しい保険証・正しい医療証を毎月見せるのですか? (2022/04/05)
A.
【正しい保険証・正しい医療証を毎月ご提示ください】もしくは【マイナ保険証で受診して下さい】
当院では、社会保険制度に基づく診療を行っています。
毎月はじめての診察時には正しい被保険者証(保険証)と正しい医療証の提示が必要です。
保険証・医療証の提示がない場合や、間違った保険証・医療証(期限切れ、姓名・住所が一致しない等)の場合、当院で対応できないため全額を支払いしていただく場合があります。
そうならないためにも、職場・役所等ですみやかに変更手続きをおこない正しい保険証・正しい医療証を毎月ご提示ください。
(同月内であれば正しい証に変更した後に各自で清算手続きをとることができます。)
Q.
お薬手帳を見せるのですか? (2022/04/05)
A.
【お薬手帳をお見せください】もしくは【マイナ保険証で他院受診・処方歴閲覧を了承してください】
当院では皆様の「お薬手帳」を拝見いたします。かかりつけ医として皆様の診療状況を把握するためです。
診察時に保険証や診察券と一緒に受付へお出しください。ご協力お願いいたします。
Q.
領収証再発行はできませんか? (2022/04/05)
A.
【領収証再発行はできません】
自己負担金をお支払いいただいた皆様には毎回無料で領収証をお渡ししています。
この領収証は「課税控除明細票」であり、確定申告等に必要になる場合があります。
当院では領収証の再発行はできません。各自で大切に保管してください。
Q.
電話での診察はありますか? (2023/08/01改訂)
A.
【電話での再診察「電話等再診」を実施しています。(初診は不可)(処方はできません)】

新型コロナウイルス流行が続いている現状では、「自身が新型コロナに罹患した」「同居家族が新型コロナに罹患した」「濃厚接触者になった」「自宅待機を指示された」等々、様々な理由で受診できない場合があります。
厚生労働省の時限的緩和措置が7月31日をもって終了したため、電話等再診にも制限がかけられるようになりました。
具体的には、当院での電話再診による『処方せん発行』は2023年7月31日をもって終了しました。
2023年8月1日からの処方せん発行については、従来どおり対面診察のみとなりましたのでご了承ください。

【その他の注意点】
実際に医師とお話しいただきます。診察料がかかります。(医師法 無診療投薬の禁止)
通信費や事務手続きとして550~660円(税込)ほどかかります。(保険診療で認められた「情報通信機器の運用に関わる実費」)
通常の診療の合間に電話等再診を行いますので、下記の流れとなります。

【実際の流れ】
①まず患者さんからお電話いただき、電話等再診の予約を取ります。
 (看護師・医師により電話等再診の条件に当てはまるか判断が行われます。下記参照)
②電話番号をお聞きします、必ずつながる番号を伝えて下さい。
③予約時間の前後30分に、保険証・診察券を手元に用意し、お待ちいただきます。
 (当日来院済であれば院外で待機していただき、30~60分の待ち時間で電話等再診を行います。)
④予約時間になりましたら医院から電話をいたします。スタッフが氏名・生年月日・保険証番号等の本人確認を行います。
 *保険証の内容(期限等)で確認が取れない場合は予約の変更になる場合もございます。
⑤医師と話し、診察を受けていただきます。
⑥最後にスタッフから処方箋お渡し方法・お会計の説明があり、次回の予約希望がある場合はお取りいたします。
⑦隣のほほえみ薬局以外のかかりつけ薬局がございましたら、電話・FAX番号をお知らせください。
 当院からかかりつけの薬局へ連絡し、処方箋をFAXいたします。
 なお原本も当院より郵送となりますので実費(110円程度)を追加でいただきます。
⑧お会計は次回診察時に精算となります。

【電話等再診可能な条件】
 ・電話の相手が本人または家族(キーパーソン)である確認が取れている
 ・定期的に当院に通院されている方で、前回受診から2ヶ月以内である
 ・症状が安定している
 ・定期的に服用している薬の継続のみを希望している
 ・向精神病薬や睡眠薬などの処方は適しません
 ・漢方の総合感冒薬は医師の診断の上で処方が決まります

【緊急の処置が必要と考えられる場合は、電話等再診ができません。】
 例えば、
 ×「胸の痛み」(急性心筋梗塞の恐れ)
 ×「突然の頭痛」(脳卒中の恐れ)
 ×「鼻・口・肛門から血が出た」(癌、大量出血によるショックの恐れ)
 ×「39.0℃以上の高熱」(重篤な感染症の恐れ)
 ×「打った、撲った、転んだ、ぶつけた、挟んだ」(内出血の恐れ)
 ×「やけどした」(内部組織壊死の恐れ)
 ×「蜂に刺された」(アナフィラキシーショックの恐れ)
 ×その他、医師の判断で早急な対面診療が必要と考えられる場合。
 
電話等再診の予約を入れた後でも、つらくて我慢できない場合や病状に急激な変化がある場合には、
 →すぐに近くの救急病院(江南厚生病院、総合犬山中央病院、さくら総合病院等)を受診して下さい。

その他注意事項
 ・電話等再診を受けられた場合、次回は対面での診察が必要となります。
 ・当日診療の混雑状況によって電話等再診の時間が遅れることもございます、ご理解いただきますようお願いいたします。
Q.
地域包括診療・機能強化加算2024とは何ですか (2024/05/22)
A.
1.かつし家庭医療医院は地域において包括的な診療を担う医療機関です。脂質異常症、高血圧症、糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病、または認知症のうち2以上の疾患をお持ちの方にも、同意をいただいた上で包括的で全人的な診療を提供いたします。
2.他の医療機関への通院状況をお知らせください。
3.他の医療機関のお薬手帳をお見せください。
4.高齢者在宅医療を実施しています(当該患者からの問い合わせには24時間対応)。
5.当院では健康診断、介護保険、各種予防接種に係る相談を実施しています。
6.当院では敷地内禁煙を実施しています。喫煙はご遠慮ください。
7.必要に応じて専門医療機関への紹介を行ないます。
8.医療機能情報提供制度を利用して、かかりつけ医機能を有する医療機関が検索可能です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/index.html
9.通院患者について介護支援専門員及び相談支援専門員からの相談に対応可能です。
10.病状に応じて28日以上の長期投薬またはリフィル処方箋の活用可能か判断します。
11.当院ホームページ<https://web.clinicn.jp/katsushi>に詳細な説明があります。
Q.
適切な意思決定支援に関する指針はありますか? (2024/9/30)
A.
適切な意思決定支援に関する指針「かつし家庭医療医院」版

基本方針
人生の最終段階を迎えた患者・家族等と医師をはじめとする医療従事者等が、最善の医療・ケアを作り上げていくため、患者・家族等に対し適切な説明と話し合いを行い、患者本人の意思決定を基本とした医療・ケアを進めるものとする。

A:医師等の医療従事者から、現状、医療行為等の選択肢、今後の予測などの適切な情報提供を行います。
B:医療・ケアを受ける本人およびそれを支える家族が、多専門職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分話し合いを行えるようにします。
C:本人の意志を最優先とし、家族や医療・ケアチームが納得し、受容できる意思決定となることを目標とします。
D:時間の経過に伴い、心身状態の変化や医学的評価の変更などによって、本人の意思は変わりうるものと理解し、その都度適切な情報提供と説明を行い、本人が自らの意思の変化を家族や医療・ケアチームに伝えることができるように支援します。
E:話し合いの内容は、その都度適宜記録し、医療・ケアチーム内での情報共有を行います。
F:人生の最終段階における医療・ケアの開始・不開始、変更、中止等は、医療・ケアチームによって、医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断し、本人と家族で話し合った上で決定します。
G:本人の意思確認ができない場合は、以下の手順によって、本人にとっての最善の方針を決定します。
 ① 家族等が本人の意志を推定できる場合は、その推定意志を尊重します。
 ② 家族等が本人の意志を推定できない場合は、本人に代わる者として家族等と十分に話し合います。
 ③ 家族等がいない場合および家族等が判断を医療・ケアチームに委ねる場合は、チームの中で十分に話し合います。
H:話し合いの中で、意見がまとまらない場合や合意が得られない場合は、患者本人または家族等の同意を得て、可能な限り医師会の臨床倫理委員会等外部専門家にて検討の上、方針等についての助言を得ます。

(参考)
・人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
・人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン 解説編
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197665.html
・人生の最終段階における医療・ケアの普及・啓発のあり方に関する報告書(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000200742.html
・身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/miyorinonaihitohenotaiou.html
・認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定のガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000212396.pdf

2024年6月1日 かつし家庭医療医院
Q.
子宮頸がんワクチンについて教えて下さい。 (2024/01/17)
A.
2022年4月1日から子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)接種の積極勧奨が始まっています。
2023年6月以降、当院で扱っているのは「シルガード®9」のみです。

★シルガード®9の対象者
下記2通りで、役場から手紙が届きます。(届かない場合は保健センターへ問い合わせしてください)
 ①小学校6年~高校1年相当の女子
 ②平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性で過去にHPVワクチンを合計3回受けていない方

★シルガード®9の用法及び用量
シルガード®9は、9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射します。通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に同様の用法で接種します。
9歳以上15歳未満の女性は、初回接種から6~12ヵ月の間隔を置いた合計2回の接種とすることができます。

★専用ホームページから予約をお願いします。→ http://katsushi.mdja.jp/

参考資料①
【シルガード9®】について詳しくは「ワクチン接種を受ける人へのガイド(製薬会社HP)」をご覧下さい。
 → https://www.msdconnect.jp/wp-content/uploads/sites/5/2022/01/ppi_silgard9_injnsr.pdf

参考資料②
<ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関>(令和4年4月 28 日時点)
  (愛知県保健医療局資料より) 

名古屋大学医学部附属病院 小児科: ℡052-744-2838
名古屋市立大学医学部附属西部医療センター 産婦人科: ℡052-851-5511
名古屋市立大学病院 いたみセンター: ℡052-991-8121
豊橋市民病院 産婦人科: ℡0532-33-3013
岡崎市民病院 神経内科・小児科: ℡0564-21-8111
春日井市民病院 小児科: ℡0568-57-0057
小牧市民病院 産婦人科: ℡0568-76-4131
愛知医科大学病院 疼痛緩和外科・いたみセンター: ℡0561-62-3311
豊田厚生病院 神経内科: ℡0565-43-5000
トヨタ記念病院 脳神経内科: ℡0565-24-7082(医療機関)
トヨタ記念病院 脳神経内科: ℡0120-489-587(患者)
豊川市民病院 産婦人科: ℡0533-86-1111
Q.
スギアレルギーやダニアレルギーに対する舌下免疫療法をおこなっていますか? (2022/04/04)
A.
【スギアレルギーおよびダニアレルギーに対する舌下免疫療法を実施しています】

《★★舌下免疫療法の説明文書★★》
★目次
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法がオススメの方
舌下免疫療法の『期待される効果』は?
舌下免疫療法の種類は?
舌下免疫療法の『治療内容』の流れ
舌下免疫療法の『副作用』
舌下免疫療法が受けられない方・注意が必要な方

★舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を毎日ゆっくり体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法のことです。100年以上前から行われているアレルゲン免疫療法(減感作療法)の1種です。以前はアレルゲンを皮下注射する「皮下免疫療法」でしたが、近年では舌の下で舐める「舌下免疫療法」が登場し、自宅で治療できるようになりました。
現在、スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法です。
ただし、治療期間が3~5年と、根気のいる治療になります。
スギ花粉に対する舌下免疫療法の治療開始時期は、6月1日~11月下旬頃 です(スギ花粉が飛ぶ可能性がある時期は、治療を始めることができないため)。事前検査・治療予約は、いつでも行っておりますので、ご希望の患者さまはご相談ください。

★舌下免疫療法がオススメの方
・3月から4月くらいに鼻水や眼のかゆみなどでお困りな方
・家の中にいると鼻や喉がムズがゆくなったり、ソワソワする方
・ダニやスギ花粉が原因で抗アレルギー薬がなかなか手放せない方
・種々のアレルギー症状に関して、原因から治す「根本治療」を期待している方

★舌下免疫療法の『期待される効果』は?
正しく長期間治療をすると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑えられる可能性が高いです。また症状が抑えられない場合でも、症状をやわらげ、抗アレルギー薬を少なくすることが期待できます。
舌下免疫療法や海外では1986年に初めて報告され、ヨーロッパでは1993年からガイドラインに掲載されるようになり、以降安全性と有効性が示されている治療になります。一方、日本では20年以上遅れて、2014年にスギ花粉症に対して、2015年よりダニ通年性アレルギー性鼻炎に対して保険適応になりました。その後2018年から小児患者にも普及が進んできています。
例えばスギ花粉症に対する効果は、「薬を全く使用しなくても無症状となる、根治の例: 17.4%、薬物療法と同以上の効果が期待できる例:60%、無効な例: 8.7%」となっています。(参考:スギ花粉症舌下免疫療法の治療3年目112例の臨床効果)
ダニアレルギーに関してもほぼ同等の結果となっております。また、舌下免疫療法の効果は鼻や眼のアレルギー症状を抑えるだけではなく、新規アレルゲンの感作の予防効果があることが知られています。ダニ通年性アレルギー性鼻炎の方に舌下免疫療法を3年から5年行った方は、15年後にダニ以外(花粉など)の新規アレルゲンに感作したのは5年施行群で11%に抑えられました(施行しなかった方は15年で100%新規アレルゲンに感作しました)

★舌下免疫療法の種類は?
当院で実施している舌下免疫療法として「スギ花粉症:シダキュア®、ダニ花粉症:ミティキュア®」があります。ハウスダストはアレルギーを引き起こすものの混合物で98%以上がダニです。つまり、ハウスダストアレルギーの原因のほどんどがダニなので、ハウスダストのアレルギーがある方は舌下免疫療法で症状が緩和する可能性が高いと考えられます。

★舌下免疫療法の『治療内容』の流れ
まずアレルギー血液検査や問診・身体診察など行い、症状がスギやダニによるものかを診断していきます。
その後、薬によるアレルギー反応がでないか確認する目的で初回投与を院内で行います。具体的には治療薬の錠剤を舌下(舌の裏)に置きます。錠剤は舌下ですぐ溶けますが、1~2分はそのままにしておき、そのあと飲み込みます。飲み込んだ後の5分間は飲食やうがいができません。この治療を基本的に毎日行います。
初回投与から2週間は増量期、その後は3年以上定期的に通院していただきながら継続します。
副作用が起こらないようにするため、投与中は「投与後は5分ほどうがいや飲食を避けること、投与前後は2時間ほど激しい運動や入浴を避けること、自己判断で服用を中止・再開しないようにすること」などに注意が必要です。

★舌下免疫療法の『副作用』
軽度なものは「口内、口唇のかゆみ・口腔内や舌根部の浮腫、感覚の異常、じんましん、腹部症状、(嘔吐、腹痛、下痢など)、喘息発作、その他(耳のかゆみ・喉の炎症や違和感・くしゃみ・鼻みず・鼻詰まり・目のかゆみ)」です。
舌下免疫療法に伴う重篤な副作用(アナフィラキシーショック)は10万回に1回とされています。その他、治療の中断に至るような副反応としては喘息発作や消化器症状などがあげられます。副作用の多くは薬の増量をきっかけに起こることが多いです。

★舌下免疫療法が受けられない方・注意が必要な方
① 受けられない方
・対象のアレルギー(スギ花粉・ダニ)ではない方
・重い気管支喘息の方
・悪性腫瘍(がん)や自己免疫系の病気がある方
② 注意が必要な方
・アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状をおこしたことがある方
・気管支喘息の方
・65歳以上の方
・妊婦の方、授乳中の方
・抜歯後や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
・重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
・他に服用中のおくすりがある方(特に非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOIなど>)
・全身性ステロイド薬の投与を受けている方
・いろいろなアレルゲンに対しても反応性が高い方

☆なお当院では12歳以上の方から対象となります。事前にお薬手帳などで医師が確認して投与の判断を行いますので、持参をお願いいたします。
☆スギ花粉症の舌下免疫療法であるシダキュア®はスギ花粉の飛散時期に始めることができません。アレルギー物質であるスギ花粉の飛散量が増えるので、体へ予想以上に吸収されてしまうためです。
☆他にご不安な点がありましたら、当院医師にお気軽にご相談ください。
Q.
成人及び小児の抗菌薬の使用方針はどの様になっていますか?(2022/07/12)
A.
【抗菌薬適正使用支援のために以下の説明文書を用意し説明しています】

●感冒
 あなたの「風邪」は、診察した結果、「ウィルスによる感冒」です。抗生物質(抗菌薬)は効きません。症状を和らげるような薬を処方しておきます。今はゆっくり休むのが一番の薬です。通常であれば、最初の2~3日が症状のピークで、あとは1週間から10日間かけてだんだんと良くなっていきます。
 ただし、「感冒」の後に肺炎や副鼻腔炎など、細菌感染が出現することも稀にあります。4日以上たっても症状が良くなってこない、あるいはだんだん悪くなってくるような場合や、食事や水分がとれなくなった場合は、血液検査をしたりレントゲンを撮ったりする必要がでてきますので、もう一度受診するようにしてください。

●急性副鼻腔炎
 あなたの「風邪」は、鼻の症状が強い「急性鼻副鼻腔炎」のようですが、今のところ、抗生物質(抗菌薬)が必要な状態ではなさそうです。抗生物質により吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方が良いです。症状を和らげるような薬を処方しておきます。
 一般的には、最初の2~3日が症状のピークで、あとは1週間から10日間かけてだんだん良くなっていきます。4日ほど様子を見て良くならないようなら再度受診してください。万が一、目の下やおでこの辺りの痛みが強くなってきたり、高い熱が出てきたり、いったん治まりかけた症状が再度悪化するような場合は抗生物質の必要性を考えないといけないので、その時は再度受診してください。

●急性咽頭炎
 あなたの「風邪」は喉の症状が強い「急性咽頭炎」のようですが、症状からはウィルスによるものだと考えられますので、抗生物質(抗菌薬)が効きません。抗生物質には吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方が良いです。痛みを和らげる薬を処方しておきます。
 一般的には、最初の2~3日が症状のピークで、あとは1週間から10日間かけてだんだんと良くなっていきます。4日ほど様子を見て良くならないようなら再度受診してください。万が一、喉の痛みが強くなって水も飲み込めないような状態になったら診断を考え直す必要がありますので、直ぐに受診してください。

●急性気管支炎
 あなたの「風邪」は咳が強い「急性気管支炎」のようです。今のところ肺炎を疑うような症状もありません。気管支炎には抗生物質(抗菌薬)はあまり効果がありません。抗生物質により吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方が良いでます。咳を和らげるような薬をお出ししておきます。
 このような場合の咳は2~3週間続くことが普通で、明日から急に良くなることはありません。咳が出ている間はつらいと思いますが、なんとか症状を抑えていきましょう。1週間後に再度受診をしてください。
 もし眠れないほど咳が強くなったり、痰が増えて息苦しさを感じたり、高熱が出てくるようなら肺炎を考えてレントゲンを撮ったり、診断を見直す必要が出てくるので、その場合は1週間たっていなくても受診してください。

●急性腸炎
 症状からはウィルス性の腸炎の可能性が高いと思います。このような場合、抗生物質はほとんど効果がなく、腸の中のいわゆる「善玉菌」も殺してしまい、かえって下痢を長引かせる可能性もありますので、対症療法が中心になります。脱水にならないように水分をしっかりとるようにして下さい。一度にたくさん飲むと吐いてしまうかもしれないので、少しずつ飲むと良いと思います。下痢として出てしまった分、口から補うような感じです。単なる水やお茶よりも経口補水液やスポーツドリンクの方が良いです。食べられるようでしたら、お粥に梅干しを入れて食べると良いと思います。強い吐き気は1~2日間くらいでおさまってくると思います。下痢は最初の2~3日がひどいですが、だんだんおさまってきて1週間前後で治ることが多いです。ご家族の人になるべくうつさないようにトイレの後の手洗いをしっかりすることと、タオルは共用しないようにして下さい。
 万が一、便に血が混じったり、お腹の痛みで歩けなかったり、高熱が出てくるようならバイ菌による腸炎とか虫垂炎など他の病気の可能性も考える必要が出てきますので、その時は再度受診して下さい。万が一、水分が飲めない状態になったら点滴が必要になりますので、そのような場合にも受診して下さい。

●小児急性腸炎
 ウィルスによる「お腹の風邪」のようです。特別な治療薬(=特効薬)はありませんが、自分の免疫の力で自然に良くなります。子どもの場合は、脱水の予防がとても大事です。体液に近い成分の水分を口からこまめに摂ることが重要です。最初はティースプーン一杯程度を10~15分毎に与えて下さい。急にたくさん与えてしまうと吐いてしまって、さらに脱水が悪化しますので、根気よく、少量ずつ与えて下さい。1時間くらい続けて、大丈夫そうなら少しずつ1回量を増やしましょう。それでも水分が摂れない、それ以上に吐いたり下痢をしたりする場合は点滴(輸液療法)が必要となることもあります。半日以上おしっこが出ない、不機嫌、ぐったりしてウトウトして眠りがちになったり、激しい腹痛や、保護者の方がみて「いつもと違う」と感じられたら夜中でも医療機関を受診して下さい。
便に血が混じってたり、お腹がとても痛くなったり、高熱が出てくるようならバイ菌による腸炎とか虫垂炎など他の病気の可能性も考える必要が出てきますので、その時は再度受診して下さい。
Q.
院長はどの様な医学研究をされましたか?
A.
院長がlead author(筆頭筆者)の論文は以下のようなものがあります。

WATANABE, K., IWAI, A., YAMAKOSHI, M., OHIWA, T., JOH, T., ITOH, M., & TAKEUCHI, T. (1994). INTUSSUSCEPTED MALIGNANT LYMPHOMA OF THE TERMINAL ILEUM CONFIRMED WITH COLONOSCOPIC BIOPSY: REPORT OF A CASE. GASTROENTEROLOGICAL ENDOSCOPY, 36(1), 87-93_1.

Watanabe, K & Joh, T & Seno, K & Takahashi, N & Ohara, H & Nomura, T & Tochikubo, K & Itoh, M. (1999). Injurious effect of Helicobacter pylori culture fluid to gastroduodenal mucosa, and its detoxification by sucralfate in the rat. Alimentary pharmacology & therapeutics. 13. 1363-71. 10.1046/j.1365-2036.1999.00600.x.

Watanabe, K. & Joh, T. & Seno, K. & Tsuchida, K. & Takahashi, N. & Yokoyama, Y. & Tochikubo, K. & Itoh, M.. (1998). Duodenal mucosal injury by luminal administration of Helicobacter pylori-related cytotoxic factor in the rat, and its detoxication by sucralfate.. Gastroenterology. 114. 10.1016/S0016-5085(98)81329-2.

Watanabe, Katsushi & Joh, Takashi & Miyashita, Katsuyuki & Todoroki, Isami & Takahashi, Nobuo & Suzuki, Hideo & Kataoka, Hiromi & Sasaki, Makoto & Seno, Kyouji & Yokoyama, Yoshifumi & Tochikubo, Kunio & Itoh, Makoto. (2000). Comparison between oral and nasal immunization against H. pylori with co-administration of recombinant choleratoxin B subunit. Gastroenterology. 118. 10.1016/S0016-5085(00)83413-7.

Watanabe, Katsushi & Joh, Takashi & Miyashita, Masayuki & Todoroki, Isami & Kataoka, Hiromi & Sasaki, Makoto & Seno, Kyoji & Yokoyama, Yoshifumi & Tochikubo, Kunio & Itoh, Makoto. (2001). Importance of interaction between HSP70 and sulfatide in adhesion of the H.pylori to gastric epithelial cells. Gastroenterology. 120. 10.1016/S0016-5085(01)83253-4.

Watanabe, Katsushi & Joh, Takashi & Seno, Kyoji & Sasaki, Makoto & Todoroki, Isami & Miyashita, Masayuki & Tochikubo, Kunio & Itoh, Makoto. (2001). Development and clinical application of an immunoassay using intact Helicobacter pylori attached to a solid phase as an antigen. Clinical biochemistry. 34. 291-5. 10.1016/S0009-9120(01)00202-8.

渡辺勝志, 岩井彰, 大岩孝幸, 山腰雅宏, 城卓志, 伊藤誠, & 武内俊彦. (1994). 腸重積を起こし大腸内視鏡にて術前診断し得た回腸原発悪性リンパ腫の 1 例. 日本消化器内視鏡学会雑誌, 36(1), 87-93_1.

Helicobacter pylori培養液中に含まれる粘膜傷害因子に対するsucralfateの効果. 渡辺勝志1), 城卓志1), 妹尾恭司1), 土田研司1), 猪飼昌弘1), 黒川隆1), 高橋信雄1), 横山善文1), 伊藤誠1), 杤久保邦夫2). 1)名古屋市立大学医学部第一内科, 2)名古屋市立大学医学部細菌学. PROGRESS IN MEDICINE 18(8): 2110-2113, 1998.

検診受診者における腹部症状の検討. 渡辺勝志, 城卓志, 妹尾恭司, 奥村文美典, 横山善文, 伊藤誠. 名古屋市立大学大学院医学研究科臨床機能内科学(第一内科). Therapeutic Research 24(3): 410-413, 2003.

【胃癌診療の最前線 最新知識に基づいた胃癌診療】Helicobacter pyloriに関する最新知見 Helicobacter pyloriとリンパ腫(解説). 渡辺 勝志(名古屋市立大学 医 第1内科), 城 卓志, 大河内 昌弘, 妹尾 恭司, 横山 善文, 伊藤 誠. 内科(0022-1961)85巻2号 Page306-310(2000.02)

H.pyloriによる膜結合型メタロプロテアーゼ(ADAM)を介した胃上皮細胞増殖促進機構:渡辺勝志, 城卓志, 伊藤誠:名古屋市立大・1内科:日本消化器病学会雑誌 99(suppl-2.1): 407-407, 2002.

Helicobacter pyloriの胃粘膜上皮への接着におけるHSP70類似蛋白の関与について:渡辺勝志1, 等々力勇三1, 宮下勝之1, 井坂雅徳2, 谷口暢2, 安田陽子2, 杤久保邦夫2, 城卓志1:名古屋市立大学・医学部第一内科1, 名古屋市立大学・医学部・細菌2:日本細菌学雑誌 56(1): 175-175, 2001.

Helicobacter pylori(H.pylori)DnaKの機能についての検討:渡辺勝志1), 城卓志1), 等々力勇三1), 宮下勝之2), 溝下勤1), 藤田史岳1), 大島忠之1), 伊藤雄介1), 松井泰道1), 谷田諭史1), 竹園康秀1), 奥村文美典1), 片岡洋望1), 妹尾恭司1), 横山善文1), 伊藤誠1), 杤久保邦夫3), 安田陽子3):1)名古屋市立大・1内科, 2)愛知医大・2内科, 3)名古屋市立大学医学部細菌学教室:日本消化器病学会雑誌 98(suppl-2.1): 479-479, 2001.

H.pylori urease遺伝子を用いたDNAワクチンの有効性の検討:渡辺勝志1, 等々力勇三1, 宮下勝之1, 井坂雅徳2, 谷口暢2, 小塚諭2, 安田陽子2, 栃久保邦夫2:名古屋市立大学・医学部・第一内科1, 名古屋市立大学・医学部・細菌2:日本細菌学雑誌 55(2): 217-217, 2000.

組み換えCTBをアジュバントとしたH.pylori経口免疫と経鼻免疫の比較:渡辺勝志1), 城卓志1), 横山善文1), 妹尾恭司1), 佐々木誠人1), 片岡洋望1), 鈴木英夫1), 高橋信雄1), 奥村文美典1), 竹園康秀1), 松井泰道1), 等々力勇三1), 溝下勤1), 藤田史岳1), 宮下勝之1), 伊藤誠1), 杤久保邦夫2), 井坂雅徳3), 谷口暢3), 安田陽子3), 杤久保邦夫3):名古屋市立大学 医学部 第一内科1), 名古屋市立大学 医学部 細菌2), 名古屋市立大学医学部細菌学3):日本消化器病学会雑誌 97(suppl-2): 579-579, 2000.

組換えコレラ毒素Bサブユニットのアジュバント効果-H.pyloriに対する粘膜免疫に関して-:渡辺勝志1, 等々力勇三1, 井坂雅徳2, 小塚諭2, 安田陽子2, 杤久保邦夫2, 亦野恵子:1名古屋市立大学・医学部・第一内科, 2名古屋市立大学・医学部・細菌:日本細菌学雑誌 54(1): 221-221, 1999.

枯草菌による組換えコレラ毒素Bサブユニットの産生と粘膜免疫におけるアジュバント作用 H.pyloriを抗原とした検討:渡辺勝志1), 城卓志1), 横山善文1), 妹尾恭司1), 佐々木誠人1), 片岡洋望1), 今枝憲郎1), 鈴木英夫1), 祖父江雅至1), 高橋信雄1), 奥村文美典1), 竹園康秀1), 等々力勇三1), 溝下勤1), 藤田史岳1), 伊藤誠1), 栃久保邦夫2):名古屋市立大学医学部第一内科1), 名古屋市立大学医学部細菌学2):日本消化器病学会雑誌 96(suppl-2.2): 435-435, 1999.

Helicobacter pylori(Hp)由来因子による消化管粘膜傷害とスクラルファートによる傷害防御効果:渡辺勝志, 城卓志, 妹尾恭司, 土田研司, 高橋信雄, 等々力勇三, 横山善文, 伊藤誠1), 杤久保邦夫2):名古屋市立大学第一内科1), 名古屋市立大学細菌学2):日本消化器病学会雑誌 95(suppl-1.2): 343-343, 1998.
Q.
新型コロナワクチン接種後から倦怠感がひどいです。何とかなりませんか?
A.
新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
また、極めて稀に、脳炎や神経障害などの重い症状等が出現することがあります。
これらの副反応や健康被害に対して、以下の通知が出ています。
--------------------------------------
新型コロナワクチン接種後の副反応等に対応する協力医療機関について (令和5年1月現在)
(愛知県感染症対策局長通知より改変)

新型コロナワクチン接種後の副反応等に関する患者の紹介や相談の流れについて
① 新型コロナワクチン接種後に副反応を疑う症状が出た方には、まず、接種を受けた医療機関を受診していただきます。
② 医療機関での医師の判断として専門的な対応が必要と判断された場合、応診した医師が下記の協力医療機関を紹介します。
③ 被接種者は、紹介先の医療機関において、診療等を受けていただきます。

協力医療機関住所
1. 名古屋市南区
2. 名古屋市瑞穂区
3. 名古屋市昭和区
4. 名古屋市西区
5. 長久手市
6. 一宮市
7. 豊明市
8. 大府市
9. 豊田市
10. 岡崎市
11. 豊橋市

※ 上記医療機関は、県民の方からの直接のお問い合わせには対応いたしません。
 (医師からの問い合わせにのみ対応します。)
--------------------------------------
Q.
医療情報・システム基盤整備体制充実加算に関する掲示とはどんなものですか?
A.
●医療情報・システム基盤整備体制充実加算に関する掲示●→「医療情報取得加算」へと名称が変更

当院はオンライン資格確認について下記の整備を行っております。

オンライン資格確認を行う体制を有しております。
薬剤情報、特定健診情報その他必要な情報を取得・活用して診療を行います。
当院は診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めております。
正確な情報を取得・活用するためマイナ保険証によるオンライン資格確認等の利用にご協力をお願いいたします。

2024年1月1日 かつし家庭医療医院


2024年10月~12月
マイナンバーカード保険証の利用について、必要な実績を有しており、また、マイナポータルの医療情報等に基づき、患者からの健康管理に係る相談に応じていることから医療DX推進体制整備加算2を算定します。
Q.
電話再診時には薬が出せなくなったのですか? (2023/08/01)
A.
【電話再診による処方せん発行は終了しました】
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、臨時的な措置として電話再診による処方せん発行を実施しておりましたが、
厚生労働省通達により、この特例措置は2023年7月31日をもって終了となりました。
特例措置終了に伴い、当院での電話再診による処方せん発行も2023年7月31日をもって終了しました。
2023年8月1日からの処方せん発行については、従来どおり対面診察のみとなりましたのでご了承ください。
Q.
≪新型コロナ感染症の経過、感染防止策、重症化対応≫ (2023/12/09)
A.
<新型コロナ感染症の経過>
厚生労働省の発表によると、2023年最近の新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳、倦怠感などの症状が現れます。また、喉の痛みや吐き気を訴える方もいるようです。これらの症状は、3〜4日で治まることが多く、重症化もしにくいとされています。しかしながら、感染者の症状には個人差があり、重症化する場合もあるため、感染拡大防止のためには、マスクの着用、手洗い、うがい、換気などの予防策が重要です。

<新型コロナ 家庭内の感染防止策>
家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる人(以下、感染者)がいる場合、同居の家族は以下の点に注意してください。
感染者と他の同居者の部屋を分ける
感染者の世話をする人は、一人が望ましいにする
全員がマスクを使用する
小まめにうがい・手洗いをする

<新型コロナ 重症化した場合の対応>
急激な呼吸困難や高熱など体調が急変したときはすぐに119番通報してください。

小児の重症化は下記のような場合です
(頭) ひどい頭痛、ボンヤリしている
(顔) 唇が紫色、顔色が悪い
(胸部・背部) 激しい咳やゼイゼイで苦しい
(腹部) 下痢や嘔吐が頻回、ひどい腹痛
(痙攣) 初めての痙攣や痙攣が止まらない
(全身) 経口摂取ができない、ぐったりしている

成人の重症化は下記のような場合です
(頭) 激しい頭痛、ふらついて立てない
(顔) 顔色が悪い、呂律が回らない
(胸部・背部) 息切れや呼吸困難、肩で息
(腹部) 下痢や嘔吐で水分が取れず、ぐったり
(痙攣) 痙攣が止まらない、痙攣後も意識がない
(意識) 意識・返事がない、朦朧としている


 - - - - -
新型コロナ感染症に罹患した場合の出席停止時期について (学校保健安全法施行規則より)
 『発症した後5日』を経過し、かつ、『症状が軽快した後1日』を経過するまで です。
 ( 発症から10日を経過するまでは、マスクの着用を推奨します。)
 ただし、出席停止の期間は、各機関によって異なる場合があります。
 詳しくは所属機関へお問い合わせ下さい。
Q.
≪溶連菌感染症の経過と治療≫ (2023/12/09)
A.
「溶連菌」という細菌が、のどの痛み、発熱、首のリンパの腫れなどを引き起こす病気です。感染した場合、病院で処方される抗生物質が有効で、処方通りの期間しっかりとお薬を飲めば、多くの場合数日で回復します。ただし、感染した状態で病院にかからず無理をしたり、治ったからと思って抗生物質を中途半端に中止してしまうと、心臓や腎臓などへ合併症を引き起こすこともある病気です。症状がぶり返した場合は、医療機関を再度受診しましょう。
また、「溶連菌」感染の後に『急性糸球体腎炎』を発症する場合があります。「溶連菌」感染後2週間で尿検査を実施することで早期発見が可能です。不安のある方は医院へ連絡して尿検査を受けて下さい。
Q.
≪インフルエンザウイルス感染症の経過と治療≫ (2023/12/09)
A.
インフルエンザウイルスが、発熱、咳、のどの痛み、筋肉痛、頭痛、倦怠感などの症状を引き起こす病気です。感染した場合、病院で処方される抗インフルエンザ薬が有効で、発症から48時間以内に服用すると、発熱期間の短縮などの効果が期待できます。ただし、感染した状態で無理をしたり、治ったからと思って抗インフルエンザ薬を中途半端に中止してしまうと、心臓や腎臓などへ合併症を引き起こすこともある病気です。症状がぶり返した場合は、医療機関を再度受診しましょう。
 - - - - -
インフルエンザに罹患した場合の出席停止時期について (学校保健安全法施行規則より)
 『発症した後5日』を経過し、かつ、『解熱した後2日(幼児は3日)』を経過するまで です。
 ただし、出席停止の期間は、各機関によって異なる場合があります。
 詳しくは所属機関へお問い合わせ下さい。
Q.
情報通信機器を用いた診療の初診の場合
A.
向精神薬を処方しません
Q.
長期の投薬
A.
服薬アドヒアランスが良好で病状が安定しいる成人の場合、28日間の長期の投薬を行うことが可能です。
Q.
発熱その他感染症を疑わせるような症状が出ている時に診察を受けるにはどうしたら良いでしょうか?
A.
かつし家庭医療医院の外来では、
受診歴の有無に関わらず、発熱その他感染症を疑わせるような症状を呈する患者の受入れを行います。
受入れを行うために必要な感染防止対策として発熱患者等の動線を分ける等の対応を行う体制を有しています。
一般患者とは時間的・空間的に分けて診察を行います。まずは電話(0587-92-3320)でお問い合わせください。
Q.
厚生労働大臣が定める具体的な掲示事項とは
A.
・電子化加算の施設基準を満たしており、東海北陸厚生局へ届出済み。
・小児科外来診療料の算定について東海北陸厚生局へ届出済み。
 (平日昼11時30分以降、平日夕方6時以降、土曜昼11時30分以降、の受付の方は自己負担が増える場合がある)
・在宅時医学総合管理料、在宅療養支援診療所、在宅末期医療総合診療料の算定について東海北陸厚生局へ届出済み。
・個別の診療報酬の算定項目が分かる明細書を無料発行している。(不要の場合は要申請)
・(認知症)地域包括診療加算・機能強化加算について東海北陸厚生局へ届出済み。
(受診中の他医療機関の把握、お薬手帳の管理、高齢者在宅医療のお知らせ、当該患者からの問い合わせ24時間対応、健康相談・介護保険の相談の応需、敷地内禁煙)
・保険外負担に関するもの (消費税10%を含みます)
 ①保険診療にともなう診断書・証明書
(簡易診断書(証明書)3,300円/通、詳細診断書(証明書)5,500円~/通)
 ②健康診断書(保険外の診断書・証明書) (6,600円~/通)
 ③血液型検査・判定(ABO型+Rh型) 《大人のみ》(1,100円/回)
 ④AGA診療料(診察、診断、服薬指導、1ヶ月分の処方薬含む)
(初回 14,300~11,000円、2回目以降 1,2100~7,700円、詳細は別項目参照)
 ⑤予防接種(ワクチン)別項目参照
Q.
REFILL処方箋 2024 (2024/04/01)
A.
当院では、患者さんの「病状および投薬内容の安定」が認められた場合、REFILL処方箋の発行をおこないます。具体的な内容は以下の通りです。
・糖尿病:HbA1c:7.0%未満を3回以上連続でクリアし、かつ投薬内容が1年以上全く変わっていない。食事・運動に関する毎日の内容を、自己管理ノートを作って毎日記載している。服薬アドヒアランスが良好である。
・高血圧症:学会が提唱している管理目標血圧を3回以上連続でクリアし、かつ投薬内容が1年以上全く変わっていない。自己血圧を毎日朝と寝る前を測定して、血圧手帳に記入している。食事・運動に関する毎日の内容を、自己管理ノートを作って毎日記載している。服薬アドヒアランスが良好である。
・脂質異常症:学会が提唱している管理目標値を3回以上連続でクリアし、かつ投薬内容が1年以上全く変わっていない。食事・運動に関する毎日の内容を、自己管理ノートを作って毎日記載している。服薬アドヒアランスが良好である。
Q.
かつし家庭医療医院 院内トリアージ実施基準 (2024/04/01)
A.
かつし家庭医療医院 院内トリアージ実施基準
・風邪症状・発熱など感染症の疑いのある患者さんは(かかりつけ患者さんに限らず)、当日の朝8:30以降に当院に電話をしていただき、当院の指定した時間(一般患者とは隔離された時間)での診察となります。
・前もって経過や症状を電話でお伺いします。万が一、直接来院された場合には、一般患者さんとの接触を避けるため、院外での問診票記入となります。
・問診により新型コロナウイルス等感染症の可能性の有無を確認します。
・新型コロナウイルス等感染症の可能性が高いと判断した場合、発熱外来として診察します。
・診察場所は特別隔離室または患者自家用車内とします。
・診察時には感染予防対策として、サージカルマスク・フェイスシールド・手袋を装着して行い、診察後は使用した物品などの消毒を行います。
・新型コロナウイルス感染症の可能性が低いと判断した場合でも、できるだけ一般患者さんとの動線が重ならないように注意して診察を行います。診察後は、診察室の換気と消毒を行います。
2024/04/01かつし家庭医療医院 院長 渡辺勝志
Q.
在宅医療情報連携加算(在医総管・施設総管・在宅がん医療総合診療料) (2024/05/22)
A.
・在宅医療情報に関して連携機関と連携体制を構築している
・実際に患者の情報を共有している実績のある連携機関
連携機関の名称:連携機関の種類
ほほえみ調剤薬局:保険薬局
扶桑町社会福祉協議会訪問看護ステーション:訪問看護ステーション
医療法人一栄会結デンタル:保険医療機関
扶桑町社会福祉協議会指定居宅介護支援事業所:居宅介護支援事業者
扶桑町社会福祉協議会地域包括支援センター:地域包括支援センター
結ファミリークリニック:保険医療機関
はるか訪問看護ステーション:訪問看護ステーション
イオン薬局扶桑店:保険薬局
Kライン・ケアセンター扶桑北:居宅介護支援事業者
医療法人真善会 老人保健施設ゆとり:保険医療機関
Q.
≪マイコプラズマ肺炎の経過と治療≫ (2024/10/29)
A.
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、『肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )』という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。

主な症状
発熱や全身のだるさ、頭痛、せきなどの症状がみられます(せきは少し遅れて始まることもあります)。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。『肺炎マイコプラズマ』に感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもあります。また、5~10%の方で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などを併発する場合もあります。

感染経路
感染した人のせきのしぶきを吸い込んだり、感染者と接触したりすることにより感染します。家庭のほか、学校などの施設内でも流行がみられます。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。

治療方法
肺炎を伴わない気管支炎であれば、抗菌薬による治療を行わないことが推奨されています。マイコプラズマ肺炎(『肺炎マイコプラズマ』による肺炎)になってしまった場合は、抗菌薬で治療されます。重症化した場合には、入院して治療が行われます。
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