札幌市で妊活、不妊に悩む方に、タイミング治療から人工授精に至る一般不妊治療から、体外受精・顕微授精を含む高度生殖医療(ART)までを行っている不妊治療専門クリニックです。

基本理念 ” With Up ”
患者様に寄り添い、共に命の誕生と健康の向上を目指します

「こどもが欲しい」という御夫婦の想いにお応えするために、 原因を調べ御夫婦に合った最適な治療を提供し、できるだけ早く妊娠・出産できるよう全力で治療にあたります。また、妊娠だけを目標とせず、妊娠期間、出産、出産後のご家族が健やかに過ごせるように妊娠前からできるケアを提供したいと思っています。

 治療は辛いときも嬉しいときも患者様と“一緒に”医師だけでなく看護師、培養士、受付、看護助手含めた全スタッフが寄り添い支えていきたいと思っています。

一般不妊治療 ◆一般不妊治療は自分の卵管を使用した治療法になります。

  ●タイミング治療●
 経膣エコーによる卵胞径の計測や尿中LH検査などを行うことで、排卵日をより正確に推測し、排卵日前に夫婦生活を持つように医師がアドバイスするもので、不妊治療における第一段階の治療法です。タイミング治療の妊娠率については正確なものはありませんが、一般的には検査にて問題のないご夫婦が、排卵日付近でタイミングを行うとひと月(1回の排卵)で約20~25%の確率で妊娠すると言われております。また、1年では約80%の夫婦が妊娠し、さらに、もう1年間タイミングを行い続けることにより妊娠に至るカップルは2年間で約90%と言われています。今まで基礎体温を見ながら、または自分で購入した排卵検査薬(尿LH検査)を使用して長期間タイミングを行ってきたご夫婦に対してはタイミング治療を行わない場合もあります。

  ●人工授精(AIH)●
 タイミング治療と同じく、経膣エコーによる卵胞径の計測や尿中LH検査などを行うことで、排卵日をより正確に推測し、排卵日前後にご主人の精子を洗浄-濃縮し、子宮の中に直接注入するのが人工受精(AIH)です。タイミング治療と異なるのは精子が放たれる場所です。タイミング治療では膣の中に精子が射出されるのに対して、人工授精では子宮内に精子を注入します。これにより、受精の場所である、卵管の先端(卵管膨大部)まで元気な(受精能力のある)精子が到達しやすい-受精の確率が上がる、というのが人工授精です。運動精子数がやや少なめの方には最初から勧めますが、運動精子数が問題のない方でもある程度の周期タイミング治療で妊娠に至らない場合には、タイミング治療に続く治療法となります。
高度生殖医療 ◆高度生殖医療(ART)
ARTとはAssisted Reproductive Technologyの略称で、日本では生殖補助医療と訳されます。一般不妊治療と異なり、体外で精子や卵子、受精卵(胚)の操作を行う高度な技術を要する不妊治療のことを指します。ARTには、体外受精・胚移植、顕微授精(ICSI)、胚凍結・融解胚移植があります。現在、日本だけでも年間50,00人以上の赤ちゃんがARTによって産まれています。
 2018年の日本産科婦人科学会の資料ではARTによって56,979の赤ちゃんが生まれたと報告されています。これは2018年に日本で生まれた赤ちゃんの6.2%にもなり、16人に1人はARTで妊娠出産していることになります。これは現在の日本においてARTが一部の人の特殊な治療ではなく、社会的にも認められていると言えると考えています。

●体外受精-胚移植とは
体外受精とは、卵管の中での過程(受精-胚発育)を体外で行う操作のことです。排卵誘発剤を投与して、女性から複数個の卵子を採取して体外で精子と出合わせます。卵子は受精した後、細胞分裂を始めて胚(受精卵)になりますが、この胚を体外で通常2~6日間培養した後に子宮に戻し、着床させます。着床から出産にいたる過程は、通常の妊娠と同じです。

●ARTの適応
一般不妊治療では妊娠しなかった方(原因不明)や、卵管の状態が良くない(卵管閉塞、卵管水腫や高度卵管周囲癒着など)、精子の数が少ない、人工授精で妊娠に至らなかったなどの理由で、不妊症の約半数のご夫婦がARTの対象となる可能性があります。上記以外の理由でも体外受精-胚移植法を勧める場合もあります。
不育症 ◆不育症とは、、、
不育症とは、「妊娠はするものの流産、死産を繰り返してしまうために生児を得られない状態」と定義されます。また流産を2回以上繰り返した場合は「反復流産」、3回以上繰り返した場合を「習慣流産」と呼びます。流産は妊娠の10〜20%で起こり、流産の約90%は妊娠12週未満の早い時期に起こります。その原因の80%は、胎児の染色体異常によるものと言われています。流産の確率は、年齢とともに上昇し、特に35歳を超えたあたりからはその確率はさらに上がっていきます。妊娠された方の約40%の方が、一度は流産を経験するため決して珍しいものではありません。

●不育症の治療
不育症は現在もわからないことが多数存在しており、治療に関しても統一された治療がないというのが現状です。世界中で現在も多くの研究がなされ報告されていますが、各種検査や治療法が不育症及び習慣(反復)流産に有効であるという医学的根拠(エビデンス)が報告されていないものも多数あります。その中で少しでもエビデンスのあるものを採用し、まだエビデンスの乏しいものに関しては新しい知見が出てくるまでは極力行わないこととしております。
反復着床障害 ◆反復着床障害とは
体外受精において、40歳未満の方が良好な胚を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されるといわれています。よって、良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を『反復着床障害』 (Repeated Implantation Failure)と定義されています。当院ではGardner分類3BB以上の良好胚を3回以上移植しても妊娠が成立しない場合には着床障害の検査を検討することにしています。

休診日 日曜祝日
診療科目 ※午前・午後診など 診察時間 祝日
不妊症/不育症外来 09:00~12:00 × ×
不妊症/不育症外来 12:00~13:00 × × × × × × ×
不妊症/不育症外来 15:00~18:30 × × × × ×

●:診察可 ×: 休診 ▲:特殊
完全予約性となります。HPから予約可能です。


【 中待合 】
受付後はこちらでお待ちいただきます。呼び出しは携帯電話のアプリ(メール)で行います。アプリで通知が来ましたら、呼ばれた部屋に入っていただきます。

【 培養室 】
患者様からお預かりした大事な卵子、受精卵を扱う部屋です。クリニックの心臓部ともいえる大事な部屋です。HEPAフィルターを用い高度に清浄され部屋全体がISOクラス10000という高いクリーン度(一般的な手術室以上)を保つクリーンルームとなっています。

【 回復室 】
採卵・胚移植・手術後に休養していただくスペースです。7床のベッドを用意しています。しっかりとお休みいただけるように、各ベッドが仕切られたプライベートな空間づくりに配慮しています。

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